妻の両親が50年営んだ食堂を地域の人に愛されるうどん屋にする〜脱サラをして開業〜

平成27年11月にオープンされた「うどん馳走山石土平(やまいしどへい)」芯が強いしっかりしたご主人岩坪健一さんと元気いっぱいで優しい笑顔の奥様千佳さん、息ぴったりのご夫婦の紹介です。

【起業のきっかけ】両親が楽しそうに働く姿とドキュメンタリー番組が繋がった

うどん馳走山石土平 岩坪健一さん
店主 岩坪健一さん

私は、30年間市役所に勤めていました。市役所での仕事は使命感ややりがいがありましたが、本当に自分のやりたい仕事ができているのか、前向きに情熱を持って仕事をしているのかと幾度となく自問自答し、「自分に何かできることはないのだろうか?」と考えていました。

包丁すらまともに使ったことがありませんでした

妻の両親は、長年食堂を営んでいました。食堂の経営は大変なことも多くあったと思いますが、生き生きと楽しそうに毎日働いていました。義母が亡くなった後は、義父と妻で店を続け、休日には私も皿洗いなどの手伝いをするようになりました。店を手伝いながら、義父が高齢であること、食堂の跡継ぎがいないことなど、この食堂の将来について考えるうちに、自分がこの場所で何か出来ないかと飲食業に関心を持つようになりました。

飲食業に関心を持ったものの、私自身は包丁すらまともに使ったことがなく、もちろん飲食業の経験はありません。そんなある日、何気なくうどんの繁盛店のドキュメンタリー番組を見て、「これだ!」と閃きました。それから、全国のうどん屋を調べて、延べ200軒程のお店を訪れるうちに、どんどん「うどん」にはまっていきました

うどんを盛り付け中の岩坪健一さん

うどんは昔から親しまれている食べ物ではありますが、最近では新しいスタイルのうどん屋ができて人気になっており、うどんにはまだまだ可能性があるとうどん屋経営を真剣に考え始めました。

その後、義父が亡くなったことで、ますますうどん屋をしたいという気持ちが高まり、52歳のときに脱サラし、うどん屋を開業することを決意しました。

本当にやっていけるのか全く自信はありませんでしたが、それでも「一度しかない人生、悔いのないよう挑戦したい」、「自分の頭や体をフルに使って働きたい」、「自分のやりたいことをやって情熱をもって楽しめる仕事がしたい」と思い、妻に相談し、7年程前から考え、温めてきた夢を叶えるため、実行に移すことにしました。

「うどん馳走山石土平」の店内
「うどん馳走山石土平」の店内

市役所退職からオープンまでの慌ただしい日々

2015年3月、30年間勤めた市役所を退職。それから関東のうどん屋さんで修業をさせていただきました。包丁でさえほとんど握ったことがない自分が修業をさせていただくことで、お店の方々にはご迷惑をお掛けしたこともあったと思いますが、実際のお店で1日の仕事の流れを経験できたこと、なによりうどん屋経営の先輩から教わることが多くありました。

また、修行が終わってからは、経営について学ぶことが出来る、ながはま・こほく創業塾を受講し、経営に関するお金の流れを中心に学びました。

お店のオープンまでは、修行や経営の勉強だけでなく、店舗の改修、厨房機器や食器の手配などやらなくてはいけないこと、決めなくてはいけないことがいっぱいで、バタバタと慌ただしく過ぎていきました。

そして、2015年11月、ついに「うどん馳走山石土平」をオープン。7年越しの夢が現実のものになりました。

【現在の活動状況】毎月工夫を凝らした限定メニューをワクワクしながら夫婦で思考

讃岐天ぶっかけうどん
人気メニューの「讃岐天ぶっかけ」

オープンさせていただいてから、地元のお客様を中心に多くの方々にご来店いただいております。常連のお客様が増えたり、最近では県外からもお客様がお越しになったりと、大変嬉しく、日々の励みになっています。お客様に少しでも満足して帰っていただけるように、夫婦で力を合わせ頑張っています。

うどん馳走山石土平のこだわりとは

当店のうどんのこだわりは、国産小麦100%の自家製麺と化学調味料を一切使用しない無添加の出汁です。うどんは茹でたて、天ぷらは揚げたてで提供し、こしはあっても固くはない、もちもち食感のうどんを楽しんでいただけます。

人気メニューは、「讃岐天ぶっかけ」で、ちくわ天、まいたけ天、かしわ天を豪快に盛ったボリューム満点の一品です。見た目のインパクトを大切にしています。

季節限定メニューのけいらんうどん
季節限定メニューの「けいらんうどん」

また、毎月工夫を凝らした限定メニューも用意しています。「けいらんうどん」や「蕪と揚げ餅のそぼろあんかけうどん」などその時々の季節にあったメニューを考えています。レシピを考えることも楽しく、次はどんなうどんがお客様に喜んでいただけるだろうと、ワクワクしながら妻と相談し決めています。

お客様とのコミュニケーションも大事にし、いつでも気楽にご来店いただけるよう、心のこもった接客を心がけています。

【今後のビジョン】地域に密着したうどん屋であれるよう、夫婦で力を合わせていきたい

うどん馳走山石土平の店主 岩坪健一さんと千佳さん
店主 岩坪健一さんと千佳さん

私は、妻の両親が長年食堂をしていたこの場所で「うどん馳走山石土平」を長く続けていきたいと思っています。義父は、いつも楽しそうに50年食堂を頑張ってきました。

私も義父のようにこの場所で毎日楽しくうどんを作り続けていけたら、どんなに幸せだろうと思います。

飲食業は立ち仕事で、昼も夜も営業するとなれば、体への負担も大きくなります。体調には日々気をつけながら、大きな一歩ではなく、少しずつ地道に前進していきたいと思っています。そして、義父の店が『地域に密着した食堂』であったように、私の店も『地域に密着したうどん屋』であれるよう、これからも夫婦で力を合わせて頑張っていきたいです。

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うどん馳走 山石土平
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