ナンダカナガハマアタラシイ〜長浜でチャレンジする人へインタビュー〜

インタビュー

  • 2018.12.04
  • 専門サービス

田園風景がひろがる自然豊かな場所にある“古民家美容室”

~築75年の古民家から変化を遂げた極上の異空間~
古の月宮 中村 太一さん

自然を軸に考えた美容室を独創的な発想で表現された“古民家美容室 古の月宮”のオーナーである、中村太一さんのご紹介です。

【起業のきっかけ】
自分が生まれ育った場所で美容室を開業できたら

美容師になるからには自分のお店を持ちたいという想いは、美容師を目指した時からありました。

美容師の資格を得るため、高校卒業後は京都の専門学校に通い、基礎から学びました。専門学校を卒業後は、そのまま京都に残り、京都の美容室で美容師としての技術を磨き、たくさんのお客様を綺麗にするお手伝いをしてきました。

古の月宮 中村 太一さん
古の月宮 中村 太一さん

独立を現実的に意識するようになったのは、30歳を過ぎた頃からです。歳を重ねていく中で、地元に帰りたいと思うようになったことがきっかけでした。

自分が生まれ育った田園風景が広がる自然豊かな場所で美容室を開業できたらと思うようになり、当初から考えていた、自分のお店を持つ想いを実現するために、どういう美容室にしたいのか…というところから、イメージを固めていくようにしました。

お店のコンセプトをたてることは、とても重要です。物語にできるような、ストーリー性のある美容室を開業したいと考え、半年間ほどでイメージを固めることができました。

古民家美容室 古の月宮 外観
築70年の古民家を活かした美容室 古の月宮

しかし、実際に行動へ移すことができたのは、独立を意識してからまた数年後でした。お世話になっていた美容室で、後輩の育成や引き継ぎ等、任されたことを最後まで疎かにしたくなかったのです。

退職後は、美容室を開業するための場所探しから始めました。生まれ育ったこの地域で美容室をするという当初からの想いは変わっておらず、自宅から近くの場所を中心に、様々な物件を見て回りました。

最高のパフォーマンスを発揮するためには環境づくりが大切です。そういった想いで物件を探している中で、自宅前にあった祖父の時代に建てられた築70年を超える古民家を再生できないかと考えるようになりました。

一時は、更地にして新築する案もありましたが、私は、昔からあるものや歴史に魅力を感じていたし、新しいものよりも古いものを残したい気持ちの方が強かったです。何十年という時間がつくり出す色や味は、決して作ることができません。

古民家美容室 古の月宮 改装前と改装後の外観
改装前と改装後の外観

古民家を活かすにしても、耐震の問題などは、専門の方に見ていただかないと判断がつかないため、設計士さんに改築の相談をしたところ、耐震などの補強工事をすれば可能という嬉しい返事をいただきました。そこで、この自宅前の築70年の古民家を再生し美容室にすることを決めました。

出来るところは自分ですること。自分の味を出すために、自分たちで手をかけ美容室を創りあげていくと心に決め、大量のゴミを破棄することや解体も、自分たちでできるところまでしました。

古民家美容室 古の月宮 改装前と改装後の内観
改装前と改装後の内観

解体しながらイメージを膨らませ、元々ある藁すきの土壁を活かすなど、色々なことを考えながら作業するのは、とても楽しかったです。

全体的なイメージを描いた時に、古民家でよくあるデザインで和モダン的なイメージではなく、中国の古民家をイメージした仕上げになるよう設計士さんにお願いをしました。

古いものが好きというところから、中国のアンティーク家具や建具にも魅力を感じていて、古民家は中国の古い建物の雰囲気にマッチすると思って、家具一つ一つ時間をかけて選びました。

古民家美容室 古の月宮 店内

自分らしいお店をイメージしながら、何度も設計士さんと打ち合わせを重ねてきました。大工さんの工事を眺めながら、更にこだわりたい部分なども確認していました。

そして、この古民家で美容室を開業すると決めてから約2年の月日をかけ、昨年12月に改築工事が終わり、2017年最後の新月を迎えた12月18日に「古民家美容室 古の月宮」をオープンすることができました。

古民家美容室 古の月宮 外観

お店の名前にもこだわりがあり、古の月宮というのは、太古の昔に存在したという月宮をモデルに、月の神秘を感じる神聖な場所として存在し、美しさを生み出していきたいという想いを込めています。

美容業界には、月美容という言葉があるほど、月の満ち欠けと人には密接な関係があると言われています。宇宙のバイオリズムによって自然は環境をシフトし、私たちはその一部を構成するものとして存在しています。

自然と調和し生きることが、本来の美しさに目覚めることに繋がると思います。自然の神秘が生み出すパワーがお客様に伝わるような美容室でありたいです。

【現在の状況】
ヘッドスパにも力を入れ、町の美容室としても少しずつ定着してきています

昨年12月にオープンし、もうすぐ1周年を迎えようとしています。現在は、近所の方や通りがかったお客様のご来店が多いです。

お客様の年齢層は幅広いですが、高齢のお客様も多く、町の美容室としても少しずつ定着してきているように感じています。

古民家美容室 古の月宮 店内の様子

外から見ていたときと店内に入ったときでイメージが違うと驚かれるお客様も多く、ご来店くださるお客様の反応が楽しみの一つとなっています。

お客様にとって、落ち着く空間になることが一番ですので、どこか異空間に来たような感じで、ゆったりとくつろいでいただけるように空間づくりにも努めています。

また、お店のコンセプトに合わせた、自然を軸にしたサービスの提供を一番に考え、ヘッドスパにも力を入れています。選りすぐりのオーガニックヘッドスパは、たくさんの方に受けてもらいたい施術です。

古民家美容室 古の月宮 店内

月の満ち欠けによるサイクル、生体バランス、神秘性に着目したヘッドスパは、頭皮と髪を浄化し栄養を与え、心身へのリラクゼーション効果があります。月のリズムに寄り添うことは、心地よくバランスのとれたライフスタイルに導いてくれます。

そんな非日常のリラクゼーションを、お店で体感してもらい、エネルギーをチャージしたり、デトックスしたりしていただけるようなサービスの提供を心がけています。

古民家美容室 古の月宮 ヘッドスパ

人の手によって作られた、古いものにはとても温かみを感じます。長い間大事にされてきたものをそのままお店に活かすことによって、この美容室の空間はできています。

私に合った私らしい美容室で、お客様に喜んでいただけるように努めるため、大きな宣伝等はしておりません。SNSなどを活用はしていますが、少しずつでもこの美容室の存在が伝わり、ご来店くださればと考えています。

現在もお店は、お客様や友人、家族などの協力によって変化を続けています。お店の雰囲気に合うだろうと雑貨をいただいたり、外構周辺に活かす材料をいただいたりと、田舎町の美容室として愛着を持っていただいているのだと感じ、とても嬉しく思っています。

古の月宮 中村 太一さんにインタビュー

おかげさまでより自分らしい空間に近づいてきました。そして、お客様を疎かにせず、できる時に少しずつ手にかけて、自分の理想の美容室を創りあげていきたいです。

【今後のビジョン】
美容室だからという枠に捉われない価値観をお客様に提供していく

古民家美容室 古の月宮 外観

まだまだお店の存在を知らない方も多いので、もっと地域の皆さんにお越しいただけるような、この町で愛される美容室にしていきたいです。お店の情報が新たなお客様へ届き、遠方からでもご来店くださる方が増えれば良いなと思います。

そのために、お店にかかわる一つ一つの物やサービスなどを疎かにせずお店の内側を充実させて、お客様をお迎えする準備をしっかりと整えておくことが大切なことだと考えています。

古の月宮 中村 太一さん
中国茶を楽しんでいただける空間にしたい

また現在、以前から興味を持っていた中国茶の勉強をしています。中国茶を学ぶことで仏教、中国文化や歴史を学ぶことに繋がり、新たな世界が広がります。

お茶の葉は多種多様で、美味しいお茶に出会うことも楽しみになっています。中国茶器も少しずつ揃えご来店くださったお客様に中国茶を提供していきたいと考えています。

今後は、お店の軒下や店内などの空間を活かし、お茶会や中国茶のワークショップなどを開けるようにしていきたいです。

古の月宮 中村 太一さん

美容室だからという枠に捉われない、新しい価値観をお客様に提供し、ご来店くださったお客様に何かを残していきたい。自分なりの価値観を表現することが、自分らしい働き方に繋がっていくと考えています。

美容師としての技術を提供するだけではなく、お茶を通してもお客様に「古の月宮」のサービスを提供できることが当面の目標です。

お店の名前に月宮とあるように、月の満ち欠けサイクルに合わせ、満月の日にお茶会をするなど、気軽に楽しんでもらえ親しみを持ってもいただけるような、地域に開かれた美容室にしたいです。

古の月宮 中村 太一さん

私は美容師ですが、創造し表現することは形に囚われず、自然の理を軸に捉え、現代社会に光を届けたいと思います。

自然が織りなす美しさを感じ調和された癒しがお客様に伝わるような美容室であれるよう、日々接するお客様を大切にしていき、他にはない美容室にしていきます。

古の月宮 中村 太一さんへのお問い合わせはこちら

社名 / 屋号 古民家美容室 古の月宮(いにしえのつきみや)
住所 〒526-0132 滋賀県長浜市香花寺町290
TEL 0749-50-4122
営業時間 9:00〜18:00
定休日 毎週月曜日・第2火曜日・第3日曜日
URL 古民家美容室 古の月宮

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