淡海の宝石ビワマス

 ビワマスは、秋雨の降り続く頃、生まれた川を産卵のために群れをなしさかのぼるため、古くから「アメノウオ」と呼ばれ親しまれています。適水温は7〜15℃のため、琵琶湖の深いところに生息する、つまり、多くは琵琶湖北部に生息します。このため、長浜では昔からビワマス漁が盛んで、コケラズシやマス飯などの独自の食文化が色濃く残っています。
 琵琶湖周辺の河川で孵化した稚魚は、琵琶湖へ降り、2.5年〜3.5年を琵琶湖で過ごした後、故郷の河川へ遡上して卵を産み、一生を終えます。このように、ビワマスは琵琶湖を海として、サケと同様の生活史を持つ、いわばビワサーモンとでもいえる魚です。また、月夜の日は刺網が見えるのか、全く網にかからず捕れないという不思議なところもあってでしょうか、流通量は少なく地元の人でもなかなか口にすることができません。
 ただその味はくせがなく、上品な甘味をもった脂がたっぷりのっており、口のなかでとろけて旨味が広がる様子はまさに絶品です。
 このように琵琶湖にしかいない絶品の味をなかなか味わうことができないことから、ビワマスは「淡海(琵琶湖)の宝石」と言われている由縁ではないでしょうか。

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